斧節

混ぜるな危険

宗教を拒否する中国共産党

マンガ「私の身に起きたこと」~とあるウイグル人女性の証言~
マンガ「私の身に起きたこと」~とあるウイグル人女性の証言2
・『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』藤井保文、尾原和啓

 ・宗教を拒否する中国共産党

 われわれは宗教を頑強に拒否しなければいけない。
 ――カシュガルに掲げられた中国語のプロパガンダ横断幕


【『AI監獄ウイグル』ジェフリー・ケイジ:濱野大道〈はまの・ひろみち〉訳(新潮社、2022年)】

 ウイグル関連の書籍は数冊読んだのだがあまりいい出来のものがない。おすすめできるのは清水ともみを除けば本書くらいである。中国共産党はかつてウイグル核実験を繰り返し、そして今度はAI監獄の実験に手を染めた。

 尚、中国のデジタルトランスフォーメーションについては『アフターデジタル』が詳しい。日本が追いつくことが難しいと思わせるほど、中国社会ではデジタル技術が活用されている。

 アメリカが世界から退いた場所に中国が進出している。トランプ政権は「アメリカ・ファースト」を掲げながらも中国との貿易戦争に舵を切った。バイデン政権はロシアのウクライナ侵攻に対して経済的な援助をするだけにとどまっている。ヤクザと思しき男が中学生に殴る蹴るの暴行を加えていた。それを見ていた周囲の大人たちは「やめろ!」と口々に叫び、中学生に武器やお金を渡した。これが正しい世界のあり方なのだろうか? 甚だ疑問である。仲間(軍事同盟)でなければ助けないのが国際社会の流儀だ。

 中国とロシアはランドパワーである。大陸国家は大規模な治水・灌漑が必要なため中央集権的な官僚国家を形成する。自由主義よりも社会主義に傾斜しやすいのは地政学的な要因による。

 そんな宗教を拒否する中国共産党創価学会公明党が友好関係にあるのはどう考えてもおかしい。