斧節

混ぜるな危険

参政党・神谷宗幣〈かみや・そうへい〉の雄弁

 神谷宗幣のことは以前から知っていたが、これほど弁が立つとは思わなかった。言葉の端々に真剣さが漲(みなぎ)っている。かつて初めての小選挙区選挙で東京15区から国連職員の東祥三〈あずま・しょうぞう〉が立候補した。最初の頃は街頭演説もたどたどしく、慎重に言葉を選びながら抑揚を欠いた話しぶりだった。それが回を重ねるごとに磨きがかかり、終盤戦では「演説で票を集められるのではないか」と思うほどの雄弁を発揮した。それを凌駕するほどの名演説である。