榛葉賀津也〈しんば・かづや〉だけではない。橋下徹〈はしもと・とおる〉も吉村洋文〈よしむら・よしふみ〉も石丸伸二を理解していない点がある。彼らは自らの経験を踏まえて、「議会と対立しているだけでは駄目だ」「議会と握るところは握らないと政策が実現できない」と石丸に助言する。
だが違うのだ。石丸は政策実現よりも、「普通の議論」「本来の議論」「正しい議論」があればいいと考えている。むしろ、議会が正常に機能しているのであれば政策は否定されても構わないのだ。なぜなら、それこそが「民意」であるからだ。
民意が誤れば損をするのは市民・県民である。ここに民主政の責任がある。知事・首長が損をするわけではない。石丸が見据えるのは「合理的な合意形成」であり、政策や民意の正誤は問題視していないことに気づく必要がある。
安芸高田市長時代から「知事与党の形成」に対して完全に否定的な考えを幾度か述べてきた。二元代表制において知事・首長と議会は対立関係にあるのが自然で健康的なのだ。対立がなくなるところに腐敗が生まれることを石丸は知っている。