・『仏教とキリスト教 イエスは釈迦である』堀堅士
・二乗の真実
・六道の真実
・『歴史とは何か』E・H・カー
・『神々の沈黙 意識の誕生と文明の興亡』ジュリアン・ジェインズ
・『ユーザーイリュージョン 意識という幻想』トール・ノーレットランダーシュ
・『動物感覚 アニマル・マインドを読み解く』テンプル・グランディン、キャサリン・ジョンソン
・『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』ユヴァル・ノア・ハラリ
今度は一日でどれほど思索が深まるかを残しておこう。
「二乗の真実」を書き終えてから校正を繰り返す中で気づいた。「なぜ、発展途上国は途上国のままなのだろう?」と。
武田邦彦によれば工学系の学問世界において、ある一線を超えることができるのは「イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、そして日本の学生で、日本人の場合はオタクの男性に限られる」という。「これは決して差別意識に根差したものではなく、現実がそうなっている」と繰り返し語っている。そして、「日本人でも女性の場合は、ある程度まで行けるがどうしても突破することができない」と。
聡明な人は見抜いたことだろう。武田が挙げた国は自動車メーカーを要する国だ。「自動車がつくれない国の学生は工学系も駄目だ」と指摘。国家によって学問の得手不得手があるそうだ(日本が優秀なのは電気・機械)。
日本人は元々ものづくりに長(た)けた民族で、世界で最も古い煮炊き可能な土器や木製食器が発見されている。湿度が高い気候のため、木造建築の技術も古来から抜きん出ている。五重塔(ごじゅうのとう)に至っては免震構造まで有しており、地震大国の日本にありながら倒壊したものは一つもない(『古代日本の超技術』志村史夫)。
アフリカから極東までの歩みを思えば、「新しもの好き」であったのは間違いないだろうし、幾多の環境をくぐり抜けてきたことで様々な知恵が集積されたことは容易に想像できる。
「六道の衆生は二分心(ジュリアン・ジェインズ)であった」と仮定してみよう。二分心とは左右の脳が統合されておらず、右脳の声(≒命令)に左脳が従う状態を意味する。意識がまだ芽生えおらず合理的な思考ができない。
はたと思った。「途上国はまだ二分心時代から脱却できていないのではないか?」と。「すべてはアッラーの思(おぼ)し召(め)しだ」と言ってのけるムスリム、いつでも歌とダンスに興じるアフリカ人、一党支配の共産党に唯々諾々(いいだくだく)と従う中国人。一人ひとりに意思があることまで否定するつもりはないが、私の目に映る彼らの姿は「群れ」そのものだ。
世界中の先進国で移民問題が激化しているが、移民のモラルのなさや常識を欠いた行動は、彼らの二分心状態を示しているような印象を受ける。
では視線を日本に移してみよう。東京都知事選挙~兵庫県知事選挙を通して、オールドメディアを糾弾する声がSNS上で澎湃(ほうはい)と起こった。テレビや新聞は「報道しない自由」を駆使して肝心な情報を隠蔽(いんぺい)し、街角インタビューで「大衆の声」を捏造(ねつぞう)し、世論を好き勝手に誘導してきた。これ自体が一つの「戦後レジーム」である。戦時中にアメリカ国内で逮捕された日本人スパイに米諜報機関が密命を与えて各新聞社に送り込んだという説がある。
「オールドメディアにしか接することのない高齢者は完全に洗脳されている」と指摘する声が多い。なぜ彼らはいともたやすく洗脳されてしまうのだろうか? 情報弱者の弱者たる所以(ゆえん)は情報収集能力の欠如、情報に対する批判的思考の欠如、情報を比較検討する複眼の欠如など、リテラシー能力の低さに起因している。そして彼らは一様に権威に弱い。「新聞が書いていたから」「テレビで報じていたから」【正しい】と思い込んでしまうのだ。
つまり、右脳の声がメディアに代わっただけの話ではないだろうか?
SNSでの議論が炎上に至るのは文脈や意図を無視したやり取りになりがちなためである。LINEだともっとわかりやすいのだが、「お前は小学生か?」と言いたくなるような稚拙な文章が多い。特に女性はほぼ完全に話し言葉だ。「エー」「マジ?」「ウケる」など3文字以内の言葉を平然と送ってくる。正直に申し上げよう――殺意が湧いてくるよ。
本を読む人は少ない。文章を書く人はもっと少ない。なぜ、君は他人が書いたブログに現(うつつ)を抜かしては、あーでもないこーでもないと思いながらも、自分で何かを書こうとしないのか? それは、二分心の名残りではないのか? 違うと言い切れるか? じゃあ、自分で書いてみせろや。
きっと、声聞乗とは「相手の話を理解できる人」で、縁覚乗は「形而上学的な思考ができる人」を意味していたのだろう。つまり、六道とはそれ以下で二分心状態の衆生であったのだ(やや言い過ぎ)。
最後に結論を述べる。なぜ私はジュリアン・ジェンズの主張を信じたのだろう? それは二分心であるからだ。右脳の声が書籍に代わっただけの話である。
折角なので右脳の声に従う人を紹介しておこう。馬鹿丸出しである(笑)。ザ・六道。
Oh i know that brain freeze is INSANE pic.twitter.com/uQWjDTqGpF
— internet hall of fame (@InternetH0F) January 3, 2025
