島崎藤村の「高楼」に曲をつけたもの。小鳩くるみの声が笛の音のように響き渡る。作曲者の藤江英輔〈ふじえ・えいすけ〉が遺族の了承を得て詞の一部を変更した。美しい日本語の節(ふし)から自然なメロディが生まれている。こうした節を理解しなければ万葉集や松尾芭蕉の心に迫ることは難しいだろう。名曲だけあって小林旭〈こばやし・あきら〉、ちあきなおみ、倍賞千恵子などがカバーしている。
作曲したのは本学OB(昭和25年法卒)の藤江英輔氏で、中大予科生当時に、召集令状がきて、戦地に赴くことになった学友に哀惜の情を込め、島崎藤村の詩にのせて曲をつけました。時代が移り変わっても、人の心情を揺さぶり続ける歌は、歓送迎会や同窓会などでも歌い継がれています。