報告はすべて手紙だった。文面はごく普通の時節柄の内容だが、便せんに特殊なインキで情報を書き込む。炙り出すと文字が浮かび上がるものである。約4年にわたる日本での任務を終え、東ドイツへと脱出する寸前、日本警察によって逮捕された。スパイ防止法など、諜報関係の法律がない日本で、Aが問われたのは外国人登録法違反、旅券法違反のみ。懲役1年の判決だった(以上の事件経過は警察庁の資料・記録を基に再現した)。
【捜査員に囲まれた“北朝鮮スパイ”が「バッグの中にあるタバコを吸いたい」と懇願した理由…ラジオを通じて「暗号指令」が飛び交った「北朝鮮」特殊工作の実態(2ページ目) | デイリー新潮 】