斧節

混ぜるな危険

ロシア連邦国歌/ソビエト連邦国歌

 国歌シリーズ第2弾。初めて耳にしたのはロシア語のシステマ動画のBGMであった。twitter(当時)で「教えて」と呼びかけたが反応なし。ロシアの国歌と判明したのは1~2年後のことだ。イントロから第一声までが津波のように押し寄せ、勢いが衰えることなく最後まで突き進む。荘厳さと狂喜がせめぎ合い、静まることがない。ヘビメタでも肩を並べる曲はあるまい。これほどの強い調べでなければユーラシア大陸全土に響かないのだろう。それでいて讃美歌のような偽善をまとった美しさを斥(しりぞ)け、昂(たか)ぶる感情を叫ぶところに東方正教会の伝統が透けて見える。『星落秋風五丈原』は名曲だが、諸葛亮の無念が勝ちすぎていてとても敵(かな)わない。ロシア連邦国歌は空前絶後の名曲だ。私の中ではエベレストのように聳(そび)え立っている。