斧節

混ぜるな危険

自分を束縛してきた概念や教義から遠のく

 ・自分を束縛してきた概念や教義から遠のく

・『未来は、えらべる!』バシャール、本田健
・『未来を改造する【ザ・パワー】のしくみ 想定の『超』法則』ネヴィル・ゴダード
・『ただ一つの真実、ただ一つの法則:私は在る、私は創造する』エリン・ウェアリー
・『誰がかまうもんか?! ラメッシ・バルセカールのユニークな教え』ブレイン・バルドー編

 さて、あなたがたは輪廻する存在を通して、みずからの意識や知覚、そして価値を高めていきます。また、自分の手で採択していた規制から自由になり、自分を束縛してきた概念や教義から遠のくことで、精神的、霊的成長を遂げることになります。
 しかし、その学びのスピードはすべてあなた次第です。限定的で独断的で硬直しきった善悪の概念は、あなたがたを進化から遠ざけるものです。もし、あなたが精神的、霊的に柔軟な在り方をいつまでも選択しないでいると、そのあまりに狭量な存在の本質についての概念は、いくつもの転生にわたってつきまとうことになります。
 こうした頑(かたく)なな考え方は、まさにあなたをひと所に繋(つな)ぎとめるため、あなたは革紐に繋がれた子犬のように、ただぐるぐると小さな円を描いて回り続けることを余儀なくされるのです。そうした境遇を選択した場合には、善悪の念に囚われたまま、おそらく集団の一員として闘い続けているでしょう。そして混乱の輪から抜け出せずに、疑念と不安にかられて駆けずりまわっていることでしょう。
 あたながたの友人や顔見知りも、同様の問題に関与している可能性があります。なぜなら、同じ問題に関与しているどうしは引きつけ合うものだからです。よって、いま一度申しあげますが、あなたがたの抱く善悪の概念の多くは、極めて甚大な歪曲をもたらす性質のもので、現実(リアリティ)の本質のすべてに関する理解をすっかり覆い隠してしまいます。


【『セスは語る 魂が永遠であるということ』ジェーン・ロバーツ、ロバート・F・バッツ記録:紫上〈むらかみ〉はとる訳( ナチュラルスピリット、1999年/原書、1972年)】

 750ページの大冊である。丁度半分読み終えたところ。私の苦手なイタコ系悟り本だが、理路整然と魂(≒意識)の永遠性が説かれている。

 見返しにはディーパック・チョプラやリチャード・バックの推薦文が並んでいる。大物が太鼓判を捺(お)したということなのだろう。

 人間の生きる世界(人界)は極めて限定的な情報に限られており、マルチ・ユニバースに同時存在することが可能らしい。思わず、「マジっすか?」と声に出してしまった。

 ま、イタコでも宇宙人でも構わないのだが、ここに書かれた内容をどのように受け止めて読み解くかが問われる。ただし、1972年という時代背景もあって悟性は薄い。

 思想・信条に縛られた人は不自由だ。価値観が狭(せば)まり、他人に教えられた単純な善悪構造に支配される。寒くなればコートを羽織り、夏になればポロシャツを着るように、自分の概念を軽やかに脱ぎ捨てることができる人は自由だ。

「善悪の念に囚われたまま、おそらく集団の一員として闘い続け」るのはそろそろやめた方がいいだろう。あ、別にやめなくても構わないよ。こっちは全然困らないから(笑)。