この二人はかつて民法のテレビ番組で怒声を上げて罵り合ったことがある。当時、まだ風変わりな経営者と思われていた堀江を青山が舐(な)めた恰好(かっこう)だった。遺恨を表に出さないところは二人ともさすがである。しかも、類い稀(まれ)な内容で、わかりやすくGHQの影響力を忌憚なく話し合っている。堀江は自閉系の天才で、礼節や情緒に欠けるところがあるが、衆院選立候補~敗北、逮捕~収監といった経験を通して少し変わったように見える。毀誉褒貶(きよほうへん)が多い人物だが、成田悠輔や石丸伸二と対等に渡り合える知力を侮るべきではないだろう。