斧節

混ぜるな危険

評価されるブランド=信頼+透明性+まっとうな商品

・『自殺する種子 アグロバイオ企業が食を支配する』安田節子
・『タネが危ない』野口勲
・『野菜は小さい方を選びなさい』岡本よりたか
・『食は土にあり 永田農法の原点』永田照喜治
・『土と内臓 微生物がつくる世界』デイビッド・モントゴメリー、アン・ビクレー
・『土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて』藤井一至

 ・評価されるブランド=信頼+透明性+まっとうな商品

・『自然農法 わら一本の革命福岡正信

 評価されるブランドをつくり出すには、“信頼”を築き、“透明性”を保ち、“まっとうな商品”を提供する必要がある。すでに書いたとおり、自身の“なぜ”を意識し、事業の隅々にまでそれを描き出さなければならない。メッセージを明確に打ち出せば、すでに買い物をしてくれている顧客も、潜在的な顧客も、あなたの事業とそれが守ろうとしているものが何かを正確に理解してくれるはず。そうすることで高い水準のブランドが作り出され、最終的には信頼が築かれる。


【『土を育てる 自然をよみがえらせる土壌革命』ゲイブ・ブラウン:服部雄一郎〈はっとり・ゆういちろう〉訳(NHK出版、2022年)】

 ここに、「舎衛の三億」のヒントがある。創価学会公明党は驚くほど社会からの信頼がない。なぜなら透明性を欠いているからだ。創価学会は正確な会員数すら公表したことがない。一度もないのだ。公称の世帯数は脱会者や死亡者も含まれていると指摘されており、増えることはあっても減ることがない。つまり、本尊流布の述べ世帯数と考えてよい。一方、公明党は党代表の選挙を行ったことがない。つまり、創価学会における組織上の人事として公党の代表が指名されているわけだ。

「そうは言っても公明党は政権与党として国民から認められているのではないか?」との反論が聞こえてくる。では検証しよう。2021年に行われた第49回衆議院議員総選挙の結果を参照する。

有権者数 1億562万2758人
投票率 55.93%

公明党比例区得票数 711万4282票
・獲得議席 32議席(+3)
・得票率 12.38%
・絶対得票率 6.74%

 戦果としては「上々」といったところだが、立憲民主党96議席日本維新の会41議席に比べると見劣りがする。舎衛の三億に当てはめると、せめて得票率が66%になっているべきだとは考えないのだろうか(創価学会員33%+理解者33%)。

 私が知る限り一度だけチャンスがあった。阿部vs.池田紛争の後、本尊下付ができなくなった創価学会は青年部を中心に大学校運動を展開した。各地の会館の門戸を開き、外部の人々にも理解できる内容で「学びの場」を提供する動きであった。その後、浄圓寺(じょうえんじ/栃木)所蔵の日寛本尊コピーを創価学会が授与することになり大学校運動は潰(つい)えた。現場にいた者の感覚としては「頓挫」の一語に尽きる。10年先を見据えて様々なアプローチを探っていたのだ。

 それからというもの、聖教新聞の紙上座談会がどんどん過激な内容となり、尖鋭化し、挙げ句の果てには実際には行っていない座談会が記者の手によって作文されてきた。

聖教新聞 2005-07-08付

 当時、一部の婦人部から「こんな紙面では新聞啓蒙をしにくい」という声が上がった。聖教新聞赤旗以下の機関紙となってしまった。完全なプロパガンダ紙といってよい。

 池田の深層心理には「言論出版妨害事件」の恨みを晴らそうとの思いが消えることはなかったに違いない。そして世間や社会が見えなくなっていったのである。諫(いさ)める側近は既に学会から去っていた。

 そして、友岡雅弥が殺されるに至っては何をか言わんやである。カネや時間を奪われているうちはまだいい。魂まで奪われるなよ、と助言しておく。