斧節

混ぜるな危険

思考が消えた瞬間

 ・思考が消えた瞬間

『瞑想メソッドで始めるメンタル強化法 もう“左脳”に振り回されない』枡田智
『ネドじゅん式意識変容 しあわせ右脳で悟リズム』ネドじゅん
『2か月で人生が変わる 右脳革命』ネドじゅん

 この本の目的は、あなたに意識変容を体感していただくことです。そのために、どうしても必要なステップが5つあります。


(1)思考を止めること。
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(2)直観を信じること。
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(3)意識を「いま・ここ」に集中すること。
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(4)思考が引き戻そうとするので、
   そのたびに直観を選ぶこと。
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(5)最後に思考が強い反逆を起こすので、
   それを乗り越えること。


 この5ステップがそれです。かんたんそうでしょう。
 滝に打たれたり、インドを旅したりしません。ふだんの生活のなかでできることばかりです。
 なにしろオカンがスーパーに買い物に行ったり、PTAのお仕事をしたり、パートタイマーで働いたりしながら完遂できた内容ですから。


【『左脳さん、右脳さん。 あなたにも体感できる意識変容の5ステップ』ネドじゅん(ナチュラルスピリット、2023年〈Kindle版に加筆修正〉/Kindle版、2021年)以下同】

 ナチュラルスピリットはまだまだ二流出版社のようで、「イラスト:ネドじゅん」と記していない。「本を作る仕事」を舐(な)めているのだろう。

 書籍としてはスカスカの内容だが決して侮ることのできない智慧が輝いている。

 尚、悟り本を読む時の留意事項として「直観」と「直感」の違いを弁(わきま)えることが挙げられる。あるいは、「探究」と「探求」など。

 それが起こったのは、ある日のお昼前でした。


 なんの予兆もなく突然でした。
 自宅の自室でパソコンに向っていたときのことです。
 パチンとスイッチを切ったかのように、あたまのなかから思考が消えたんです。いえ、思考が消えたとわかるのは、もう少しあとのこと。そのとき感じたのは、ただ世界がシーンと静まったことでした。ワイワイとにぎやかなテレビのスイッチを消したあとの部屋のようでした。


 ふだんなら異変を感じて大騒ぎを始める思考が、まったく動きません。動かし方を忘れたよう。けれどもいわゆる「パニックでまっ白」ではなく、落ち着いていて、なんだか意識が大きく広がっているのです。
 次に感じた異変は、視線が妙にまっすぐに伸びることでした。どう言えばいいんでしょう、目から出て、何かモノに当たるまで、視線がスススーッと伸びていくんです。とにかくふだんの感覚と違いました。そうだなぁ、汚れた窓のガラス越しにぼんやりと見ていた景色を、窓を開けて顔も出してクリアに見渡すように、と言えばいいでしょうか。透明感とキラキラ感がすごいんです。いつもの自室なのに、何かが違って見ます。

 ネドじゅんは「エレベーターの呼吸」というエクササイズと「右脳さんぽ」を紹介している。どちらもやり方は簡単だ。私自身、右脳さんぽに近いことは以前から行っている。

 借り物ではない言葉が異様な説得力を帯びて、活字が立ち上がってくるようだ。

 数日前に初めて動画を見たが、実に落ち着いた話し振りで、妙に癒される響きがある。淀(よど)みなく話す姿がちょっと素人離れしている。私は西の訛(なま)りが苦手なのだが、ネドじゅんの語りだと全く気にならないのが不思議だ。

【2024-02-02】