・『池田大作先生への手紙 私の自己批判をこめて』原島嵩 1980年
・『蘇生への選択 敬愛した師をなぜ偽物と破折するのか』福島源次郎 1990年
・『誰も書かなかった池田大作 創価学会の真実』原島嵩 2002年
・『徴税権力 国税庁の研究』落合博実 2006年
・原島嵩が証言する言論出版妨害事件 その一
・原島嵩が証言する言論出版妨害事件 その二
・原島嵩が証言する言論出版妨害事件 その三
・正本堂問題の舞台裏
・創価大学の建学の精神を考案した原島嵩
・戸田会長も認めた原島嵩の教学力
・『黒い手帖 創価学会「日本占領計画」の全記録』矢野絢也 2009年
・『「黒い手帖」裁判全記録』矢野絢也 2009年
・『乱脈経理 創価学会VS.国税庁の暗闘ドキュメント』矢野絢也 2011年
・『池田大作と原島家 池田大作を会長にした原島宏治とその家族』原島昭 2014年
藤原弘達氏の「創価学会を斬る」の本が出版されることをいち早く情報入手した池田は、公明党の都議会議員で都議会公明党幹事長の藤原行正氏に、藤原弘達氏との接触を命じました。藤原行正氏は「出版を差し控えてほしい。それができなければ、せめて『池田先生への批判だけはやめてほしい』」旨、話したと、後に氏の直接の話や著作で知りました。
池田は、「言論出版問題」が公になるやいなや社会から雲隠れし、私たちに「あれは藤原=藤原問題だろう」と藤原行正氏が「個人的に」藤原弘達氏に接触したと問題を過小評価して、すり替えていました。雲隠れ先の箱根研修所で、昭和45年1月の時点で随行者の私にこう話しておりました。それもまさしく「ウソ」と「スリカエ」でした。私は前年の12月の総務会で、北条浩氏(当時、理事長)から事の真相を詳細に聞いておりました。竹入義勝公明党委員長が、田中角栄自民党幹事長に頼み込み、出版差し止め工作を行ったこと、赤坂の料亭・千代新で、田中角栄氏が藤原弘達氏に「出版しないように」頼み込んだこと、隣りの部屋で竹入委員長が聞き耳をたてていたことなど、すでに聞いておりました。その時、池田大作も隣りの部屋にいたことなどはずっとあとで知りました。それでありながら池田は、そんなことは知らぬ存ぜぬで通そうとしていました。自分で命じていて、無関心を装うという姿は、醜く、滑稽でさえあります。しかし、私はまだ、池田大作を崇拝し信じて懸命に仕えていました。いったん「この唯一の師匠に仕えきっていく」と定めた決意は、微動だにもしなかったのです。多少の疑問が生じても、私の「信心の欠如」として片づけていました。そうとでも判断しなければ生きていけない世界、そして立場にあったこともあります。
昭和45年2月ぐらいから、事態は深刻になってきました。竹入委員長が出版抑圧問題を「事実無根」と発表し、田中自民党幹事長が「つぶやきが聞こえたので、おせっかいをやいた」とのスジガキがかえって失敗し、やはり圧力をかけたことが事実であったことが世間にわかりマスコミに火がつき、やがて国会でも取り上げられるようになりました。箱根研修所に“雲隠れ”していた池田大作の慌てふためきようは、まさに狂おしいの一語に尽き、異常というほかありませんでした。
同じ年の1月元旦、北条浩、森田一哉、秋谷栄之助の3人の副会長制を置き、集団指導体制をとるように見せかけ、池田の独裁体制への批判をかわそうとしました。また、池田は重病を装って、箱根研修所に一時身を隠したのです。私も常時随行の一人として、池田と起居をともにしました。
池田のマスコミや国会の動向への関心は、まさにヒステリックの状態でした。
【『絶望の淵より甦る 創価学会を脱会した歴史の生き証人 体験を通して真の信仰へ』原島嵩〈はらしま・たかし〉(日新報道、2007年)】
「創価学会が起こした言論出版妨害事件」の続きを。
まず大前提として言論出版妨害事件は池田大作から仕掛けた事件であった。つまり池田本人とその指示に従った創価学会員が【起こした】事件なのだ。ここを見誤ると「俗衆増上慢からの迫害」などと顛倒(てんとう)したものの見方となってしまう。逆立ちしたってそうはならない。
一連の記述を読むと「加害者である池田が被害者を装う」ことがありありとわかる。たぶん、正本堂供養(謙虚と傲慢)で野心に火がついたのだろう。公明党の代議士は「必ずや先生を総理としてお迎えすることを誓います」と事あるごとに池田に告げてきた。当時は国会議事堂に入る前に題目三唱していた時代である(笑)。高度経済成長も創価学会の勢いを後押ししていた。
原島の文章は驚くほど誠実で、それがかえって小市民的な印象を与えてしまう。また、あまりにも池田の近くにいすぎたために創価学会の全体的な姿が霞んでしまっている。しかも古い教義から脱却していないこともあって切れ味が鈍い。それでも尚、彼が学会員のために筆を執ったことは伝わってくる。彼とは反対に沈黙を保っている竹入義勝もきっと一廉(ひとかど)の人物なのだろう。「黙っている」ことはもっと大変だ。
悟りを開いていない我々凡夫は法よりも人を重んじる。迷いのある人に簡単な道を示そう。意外と簡単なことだ。
1.池田ファンクラブ
2.日興ファンクラブ
3.日蓮ファンクラブ
4.大乗ファンクラブ
5.ブッダファンクラブ
の5択である(笑)。私は「悟り」を目指しているのでどれにも入らない。強いて言えば、クリシュナムルティファンクラブであり、バイロン・ケイティファンクラブであり、由佐美加子ファンクラブである。でも、人じゃないんだよね。