斧節

混ぜるな危険

バブル前後は事件まみれの創価学会

『創価学会を斬る この日本をどうする2』藤原弘達 1969年
『池田大作先生への手紙 私の自己批判をこめて』原島嵩 1980年
『創価学会・公明党 スキャンダル・ウォッチング これでもあなたは信じますか』内藤国夫 1989年

 ・自衛隊に関する主張を180度変えた公明党
 ・バブル前後は事件まみれの創価学会
 ・小説『人間革命』のゴーストライター
 ・渡辺元蔵相の「脱税もみ消し」発言

『落ちた庶民の神 池田大作ドキュメント』溝口敦 1995年
『徴税権力 国税庁の研究』落合博実 2006年

 なぜだろうか? 創価学会は、近年、とりわけここ5年ばかりの間に、たてつづけに巨額の金銭がからむ疑惑・スキャンダル、脱税事件をひきおこしている。1億7500万円入りの古金庫投棄事件日蓮正宗住職誘拐事件ルノワール絵画裏金事件墓苑脱税事件証券会社の株の損失補填問題、等々。
 また公明党も、国会議員のリクルート事件砂利汚職事件明電工疑惑、地方議員の汚職、脱税等々、枚挙にいとまがないほどの不正疑惑事件をひきおこしている。
 創価学会は、毎年、「御供養」として「特別財務」という寄付集めを会員からおこなっている。ところが、集められたお金がどのように使われているのか。横浜市のゴミ捨て場に創価学会本部の地下室から運び出され、捨てられた古金庫のなかに、1億7500万円もの現金が入っていたという事件があった。これには創価学会も説明に困り、池田氏の“金庫番”といわれていた中西治雄氏が本山で売店を経営し、もうけた金を金庫に入れて忘れていたということにした。
 創価学会本部には、金が捨てるほどあるとみて、創価学会のブロック長が大分県日蓮正宗の住職を誘拐し、6億円もの身代金を要求するという事件もあった。
 さらに、ルノワールの絵画取引にかかわる疑惑である。ルノワールの描いた2点の絵を創価学会が購入したのであるが、その売買には、絵画の取引きなどしない三菱商事が間に入って、36億円で購入したとされるが、売り手側の画商は21億円しか受け取っていないと主張。つまり、差額の15億円はいぜん不明のままであり、池田氏の裏金に回っているのではないか、と指摘されている。取引仲介の一人、立花某女の発言の録音テープも公表されている。
「私が真実を言ったら、八尋(取引きに関与した創価学会副会長)だって(池田)大作だって、大変なことになるでしょう。だから、私の一言が怖いのよ。でも、そんなことをしたら、私も命が危ない。(中略)ロシアへの裏金はね、ゴルバチョフへよ。大作とゴルバチョフは会食しているのよ。その場に裏金も用意して渡しているわ」(『週刊新潮』93年5月6・13日号)
 巨大墓苑の造成、販売にからむ脱税事件では、税金のかからない墓地と税金を当然払わねばならない墓石をセットにして【こみ】で会員に売りつけ、宗教上の収入だとして1円の税金も払っていなかった。これを東京国税局が調査し、修正申告をさせた。
 証券・金融不正事件で有名になった、株の売買にかかる損失補填問題では、創価学会も4億5000万円もの補填を受けていたことがわかった。大体、宗教団体は、宗教活動をするからこそ、非課税の特権があるのである。それが、信者から集めたお金で財テクをやり、損をしたからと補填をさせていたのであるから、世間は驚いたのである。


【『池田大作 幻想の野望 小説『人間革命』批判』七里和乗〈しちり・わじょう〉(新日本出版社、1994年)】

Category:創価学会の歴史 - Wikipedia

 阿部vs.池田紛争の背景には、こうした創価学会の増長ぶりがあったのだ。

 前にも書いたが、1990年代になると「池田からのお小遣い」を頻繁にもらうことがあった。池田が動く本隊行事で役員や警備を行うと、終了後に3000~5000円の入った封筒が全員に配られた。私は合計で3万円ほど頂戴した。どんな会計処理をしているのか想像もつかないが。「池田先生の奢(おご)り」という会食(数十名単位)も珍しくなかった。信濃町のレストランはくぶんで中華料理のフルコースなど。ま、金が余っていたのだろう。

 キッシンジャーが来日し、お忍びで突然、学会本部を訪れ池田に金の無心をしにきたのもこの頃だ。

 金を積めば会える有名人といえば真っ先に挙がるのがゴルバチョフクリントンである。ただし、その後の池田とゴルバチョフに信頼関係があったのは確かである。