斧節

混ぜるな危険

牧口と戸田が戦争に反対した事実はない

『創価学会を斬る この日本をどうする2』藤原弘達 1969年
『池田大作先生への手紙 私の自己批判をこめて』原島嵩 1980年
『池田大作 幻想の野望 小説『人間革命』批判』七里和乗 1994年

 ・政・財・学と創価学会の癒着
 ・戸田城聖の遺産は4億2000万円
 ・会長辞任に追い込まれた背景
 ・牧口と戸田が戦争に反対した事実はない
 ・御書全集の刊行も金儲けが目的だった

『徴税権力 国税庁の研究』落合博実 2006年

 また創価教育学会設立の当時を知るあるジャーナリストは、入獄前の牧口の講話をこう報告している。
「当時は太平洋戦争の初期で日本軍は南に北に連戦連勝(?)であった。
 牧口会長の講話は、いつもこの点に触れ蒙古襲来のときの日蓮をひきあいに出して、日本の戦勝は、みな御本尊の正統を受けつぐ日蓮正宗の信仰の力によるものであり、日本は、やがて全世界を統一し、『王仏冥合』によって、日蓮正宗こそが世界のすべての中心となり、世界人類の救済者となる――というのが、要するに、その結論であった」(『赤旗』45年2月19日)
 さらに戸田自身、当時を回顧して次のように語っている。
「戦争では勝ちたかった。負けるとは思っていなかった。私の今もっている信念は、当時はなかった。私には教学もなかったし、勉強もしてなかったからなんだ。初代会長は勝つといっていた」(小口偉一『宗教と信仰の心理学』)
 勝ちたいとの願望は、決して戦争反対や絶対平和主義と相いれるものではあるまい。


【『池田大作「権力者」の構造』溝口敦〈みぞぐち・あつし〉(講談社+α文庫、2005年/『落ちた庶民の神 池田大作ドキュメント三一書房、1995年に加筆し文庫化)】

 戦前の創価学会が戦争に反対したと言い出したのも池田その人である。確かカレルギー対談であったと記憶している。一度ついた嘘は何度も繰り返して拡散される。しかしながら歴史を書き換えることは難しい。事実を欠いているためだ。

 私は某掲示板で某社会学者からこの事実を指摘された。少し考えてから、「そういえば、そうですね」と応じた。他の創価学会員は聞く耳を持たなかった。「事実を認めたのは小野さんが初めてだ」と言われた。それから親交を深めて、ブログの立ち上げを手伝ったり、著作の宣伝に一役買ったりした。

 自分の頭で考えることを放棄し、他人の判断に委ねる人々を信者とは申すなり。彼らは誰かに教えられた反応を反射的に繰り返しているだけだ。宗教が説く正義は、どの正義も独善的で裏側には憎悪がひそんでいる。